実は廃車には3種類あるのですが、それぞれにやり方が違います。そして車の扱い方も変わってきますから、特徴を知っておけば自分のライフスタイルや考え方に合うものが選べますから、この機会に覚えておきましょう。

一時抹消について

廃車と聞くと事故車や不動車など、乗れなくなったものを処分する場合を指して言うのだと考えているのかもしれません。ところが、一時抹消というやり方もあるので覚えておくと便利です。
例えば海外に出張する場合、当然ではありますがその間は日本に置いてある車には乗れなくなります。それにも関わらず税金は納めなくてならないので損をしてしまいます。そこで一時抹消をしておくと、一時的に廃車にしたのと同じ状態にできるのです。つまり自動車税も支払わなくて構わないです。
自宅に戻って来て一時抹消をした車に再び乗るのなら、車庫証明などの必要書類を持って陸運局に行き、車検を受けて問題がないなら中古車新規登録を済ませれば公道を走れます。

永久抹消のやり方

永久抹消は、一時抹消とは違って完全に乗れなくなってしまった車に対して行なう手続きです。
一般的には専門の業者に任せる場合が多いですが、その際には印鑑、委任状、車検証、解体を行なった証明書を用意しておきます。ナンバープレートは二枚必要なのですが、盗難に遭ったのなら盗難届を行なった警察署の名前、届け出た年月日、受理番号を記載した理由書が必要です。
もしも業者に依頼する費用を節約したいのであれば、車の所有者でも行なえます。
先述したものの他に、手数料納付書や永久抹消登録申請書などの書類を提出します。車検期間が一ヶ月以上残っているのであれば、こちらも手続きをしておけば、重量税の還付が受けられるので忘れずにやりましょう。

解体届出とは

解体届出は一時抹消をしていた車を、その後解体業者によってスクラップされた際に、正しく行われたのを届ける手続きを指しています。
業者にやってもらうなら車の持ち主である人の委任状が必要で、これには所有者の認印が押してなければいけません。それから登録識別情報等通知書、もしくは一時抹消登録証明書と移動報告番号、解体報告書が行われた日がわかるものを渡します。
費用についてですが、車はほとんどの部分に鉄が使われている関係で、解体した後はリサイクルできる場合が多いです。そのため業者に頼むなら手数料を支払うケースの方が少なく、むしろいくらかで買取ってもらえるのであれば、次に購入する車の頭金にするといった場合も珍しくありません。